2010年4月11日日曜日

中国人と韓国人、日本人ビジネスマンの英語力比較

身内の話で恐縮だが、最近、韓国人の妻がTOEICを受験した。

妻は、TOEIC対策は、全くしない状態で、いきなり受験したにも関わらず、920点と言う、日本では高得点と言われるスコアを、あっさり取得した。(L490 R430)


妻の英語力に関して、バックグラウンドを含めて説明すれば、英語環境での海外勤務経験はそれなりにあるが、英語は仕事で使うというレベルで、「英語学習自体」は大学卒業以来、皆無と言う状態である。

因みに、卒業大学は、ソウルの中堅レベルの私大で、しかも化学専攻である。
海外留学経験とは一切なし。
それでも、これだけの点数をあっさり取得するのには、正直、驚いた。

ところが、妻によれば、ソウルで、そこそこ名の通った企業に勤務するスタッフなら、TOEIC900点オーバーはDefaultであるとの事。
そんなことがあったので、韓国大企業の大卒レベルの新人求人情報を、少し調べてみた。

例えば、自動車や家電、エンジニアリング業界で、世界市場でも有名な現代グループでは、新卒求人の足切りは、TOEIC800点であり、TOEIC800点以下の新卒アプリカントは、例えソウル大学卒でも、履歴書を受付ないとの事。

と言う訳で、実際に、現代に入ってくる新卒スタッフの平均は、軽く900点をオーバーとの事らしい。
私は、上海で2006年から2007年の2年間、若い中国人ホワイトカラーと一緒に仕事をしていたが、
中国人大卒のレベルも同じ様なものであったと思う。

私自身は、現在、日本の大企業に勤務しているが、新入社員の英語レベルは、600点平均位だし、
世代が上がるにつれ、むしろ英語力は、下がっている様な状態で、実際、社内で飛び交っている英語レベルは、低いと思う。

たかがTOEICだし、「英語ができるからって、仕事が出来るとは限らない!」と言ってしまえば、その通りだが、こんな所にも、日本のビジネス界が、Global環境に対応できなくなっている事が象徴されている様で、最近は危機感を覚えます。

ゆとり教育が諸悪の根源でしょうね。
因みに韓国の普通の高校生は、朝6時に登校して、夜11時まで、授業やら自習で学校にいるらしい。(朝、昼、夜の弁当を3つ持って、朝登校するとのこと。)

こんな事をやっていると本当に、中国やインド、韓国はもとより、東南アジアの国にもビジネスで抜かれてしまうと怖くなってきました。

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