2016年2月28日日曜日

華僑ビジネスマンの厳しさを、何故理解できないのか?

シャープの件ですが、色々なエコノミストが色々と書いておりますが、多くが的外れに思えて仕方ありません。
この現代ビジネスの記事などは、典型的ですねえ。
→ シャープ買収案を巡りメーンバンクが対立!みずほvs三菱東京UFJ「冷戦勃発」の可能性

>この提携は問題だらけだ。これでシャープが再生するとはとても思えない。
>その理由は、経営陣、銀行、株主の誰もが「責任」を取っていないからだ。
(中略)
>経営陣、貸し手の銀行、株主の誰もが泥をかぶらずに安泰な経営再建なんて聞いたことがない。

まず、鴻海のTerry Gouは、「シャープを再建」するつもりなんて、サラサラない。
「如何にうまい汁を吸って、使い捨ているか?」と言う考えしかありません。

日本人ビジネスマンなら、多少は気を使うでしょうが、華僑ビジネスマンで世界を股に掛けるビジネスマンであるTerryが、シャープの従業員や株主、銀行団に気を使う必要は全くない。
ましてや、日本の経済界での評判を気にする必要もない。

Terryは、7000億円でシャープを救うと言っておきながら、ライバルの産業革新機構が消えた瞬間に、カネの出し惜しみを始めました。
今日のニュースでは、1~2週間は保留すると言っております。

おそらく、2週間後になって、「いやあ、もう少し調べたいなあ。。。忙しくて、あまり時間が取れなかったもんで。。。へへへ。」みたいな事を、明るい調子で言うでしょうね。。。
そうこうしている内に、3月末の債務返済期限が迫ってきているシャープは、最低限の生き残りの為、シャープの叩き売りをする。
恐らく、Terryは2000億円程度しか、最終的には入れないのではないか? と思います。
その後、Terryは価値があると認めている液晶の一部技術を自社に取り込んだ挙句、その他の事業は、すべて中国企業に、「ばら売り」するでしょうね。
Terryが欲しいのは、シャープのブランド名だけですから。。。。

因みに、Terry Gouのこうした姿勢は、国際ビジネスマンとして自社の利益を極大化しているだけで、非難する気は全くありません。
むしろ、大阪商人的に、「そこまでやりまっか?」の様な感嘆の気持ちを持って眺めております。

どうして、こんな簡単な事が分からないのでしょうか?
この記事や他の記事も、「Terryが私財を投げ打って、他国企業シャープの従業員と、他国のメーンバンクと、他国の株主の為に火中の栗を拾う。」と言う事を、大前提として書かれております。
あるエコノミストは、「日本企業を、犠牲を払って救う事が、Terryの名誉になる。」みたいな事を言っておりました。

笑止千万!
生き馬の目を抜く華僑ビジネスマンのTerryが、そんな風に考える訳ないじゃん。

「うまい汁だけを吸い尽くして、残骸は叩き売る。そして、シャープのブランドだけは頂く。」と言う事だけを、Terryは考えております。
繰り返しになりますが、非難をしている訳ではありません。
むしろ、国際ビジネスマンの厳しさを教えてくれるTerryに、感謝のメールを送りたい位です。

まあ、日本人の平和ボケはここに極まれりですね。
この感覚では、世界では負けますね。。。。
変に納得してしまいます。

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