2016年1月30日土曜日

【週刊貴公子】 国家ぐるみで、シャープをFoxconnに売り付ける策動も大詰めか!

"Sons of Wichita"と言うアメリカの名門ファミリーであるコーク一族を書いた本を、通勤電車の行き帰りに読み始めました。
日本語訳も出ているので、そっちでも良かったのですが、久しぶりに真面目に読もうと思った本なので、時間は2倍以上は掛かりますが、原文で読んでおります。



Prologueにこんな文章があり、妙に感銘を受けました。

”Politicians are merely vessels for the ideas you fill them with - or as one of his political advisers once put it, stage actors working off a script produced by the nation's intellectual class...”

「政治家は、プロデューサーの指示通りに動く舞台俳優と同じであり、インテリ階級こそが脚本を書いて政治家を通して国家を動かしている。」との事ですね。

こういう米国のパワーエリートの思想を知りたくて、この本を読み始めました。
Prologueで、既に圧倒されております。

さて、シャープ問題です。

日本の新聞で騒がれている事は下記ですね。
1. シャープのXデーは、今年の3月末。
2. 国家ファンドの産業革新機構が、我々の血税を使い、ダメ企業シャープを救済する。

この件に関して、貴公子は何かしらの裏情報を得ている訳ではないですが、こうした一連の動きは我が国官僚が、FoxconnのTerry Gou氏を嵌める罠だと思っている。

ロジックは簡単と言うか、子供騙し的です。

如何にも、産業革新機構がシャープ買収を決めた様な雰囲気を作る。
→ シャープに何年も前から目をつけているTerry Gouは焦る。
→ 焦ったTerry Gouは買収価格を釣り上げる。
→ 買収価格を釣り上げたのを見届けて、産業革新機構はシャープ買収劇から降りる。
→ 我が国メガバンクは、カネを回収できるし、我が国の血税もダメ企業に突っ込まくてよくなる。

まあ、非常に単純ですが、我が国が国家ぐるみで演出している罠ですから、さすがに海千山千の台湾人ビジネスマンのTerry Gouも罠に落ちますよね。。。
(繰り返しになりますが、あくまでも貴公子の状況分析であり、官僚筋から情報を入手しているとか言う訳ではありません。)

本日のBloombergの記事です。
上記の読み通りに、Terry Gouは焦っている様ですね。
→ Foxconn's Gou Said to Meet Sharp Board to Make $5.4 Billion Bid

多分、この記事に書いてある様に、Foxconnが6600億円でシャープ買収するのでしょうね。
我が国のメガバンクと言うか、官僚もなかなかしたたかですねえ。。。

因みに、貴公子の読み通りとしても、この記事にも書いてありますが、既存株主の株式は希薄化するので、シャープ株が上がるかどうかは分かりません。
シャープ株に投資する人は、自己責任でお願いします。笑

2 件のコメント:

  1. 貴公子さん

    この記事を読んで、裏がよく分かりました。
    早速、三万株ほど、速攻で購入し、鴻海買収報道直後に売却し、70万円程度、利益を出しました。今後も深い洞察力で、色々と教えて下さい。ありがとうございました。

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    1. 30000万株とは豪気ですね。
      いくら、ボロ株とは言え、400万円強は掛かった筈ですから。。。
      貴公子も大きく賭けようとは思ったのですが、さすがに怖くなり、たった2000千株だけの購入しました。この辺の事は今日の記事で書きますので、そちらも読んでくださいね。

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